- ガスコンロの選び方を知りたい
- ガスコンロの種類について知りたい
- コンロ選びで気をつけることを知りたい
引越しや、新生活を始めるときに、ガスコンロが必要になる機会があると思います。
ガスコンロは後述するテーブルコンロに関して、ホームセンターなどで自分で購入から取り付けまで簡単に行うことができます。
僕はガス会社で、10年ほど働いていますが、自身でガスコンロを購入したお客様の中には、間違えた選び方をされている方が多くいらっしゃいます。
多いものが、サイズや、ガス種別(都市ガス・プロパンガス)を間違えて購入してしまうことです。
適切でないコンロを使用をすると、思わぬ事故につながることもあり危険です。

間違いがないように、わかりやすく解説します。
この記事では、ガスコンロ選びで気をつけることを、いくつかの項目にわけて解説していきます。
おすすめのテーブルコンロ





選び方なんていいからおすすめのテーブルコンロを1つ教えて!
という方には、リンナイのラクシエfineがおすすめです。
温度調節機能や湯沸かし機能に加えて、魚焼きグリルが汚れない「ココットプレート」が同梱されていることが特徴です。


機能なしのコンロに比べて1~2万ほど高額ですが、毎日の便利さを考えると、すぐに元が取れる性能のコンロです。
ガス種別の確認、左右の強化力(ハイカロリー)がどちらかに注意して購入してください。
予算に余裕がある方は、ラクシエがおすすめです。


ラクシエファインの機能に加えて、オートグリル機能が追加されます。
魚焼きグリルでの調理を自動で行える機能。
焼き加減を設定して魚を投入すると、自動で調理して、焼き上がりを知らせてくれます。
ラクシエシリーズについてはこちらで解説しています。
ガスコンロの種類


ガスコンロの種類について説明します。
ガスコンロには大きくわけて、置き型のテーブルコンロとはめ込み型のビルトインコンロの2種類があります。
持ち家の場合には、いずれか選択することができます。賃貸物件では、テーブルコンロが多いです。
既存のタイプのコンロを使用することになります。
テーブルコンロ


キッチンのガス台の上に置いて使うガスコンロになります。
今回の解説はこのテーブルコンロについてです。
賃貸物件はこのテーブルコンロを使用する物件が多いです。入居時に持ってきて取り付けをして、退去時に取り外して撤去する流れになります。
テーブルコンロは、ホームセンターであればどこでも購入できます。その他、家電量販店などでも購入することができます。
値段を考えると、ネット(Amazon・楽天市場)で購入すると良いと思います。
※取り付けに資格がいらないので、ご自分で簡単に取り付けができます。



引越す場合も取り外して新居へ持っていくことができます。
この記事はこのテーブルコンロの選び方についての記事になります。
ビルトインコンロ


システムキッチンに埋め込んで設置するコンロです。
ガス会社の他、大きめのホームセンターや家電量販店でも購入することができます。
取り付けにはガス設備の有資格者による工事が必要になるので、契約しているガス会社や取り付け業者に依頼します。
ビルトインコンロの選び方については別記事で解説しています。
ガスコンロの選び方


ガスコンロを選ぶ場合に以下の点に注意して選ぶと良いです。
- サイズ
- ガスの種別
- ゴムホースの種類
- 強化力の左右
- グリルの種類
- その他の機能
サイズを確認する(56㎝・59㎝)


ガスコンロのサイズは規格が決まっています。
56㎝のコンパクトタイプのコンロと59㎝の標準サイズ(60㎝と呼ばれることもあります)のコンロがあります。
取り付ける場所のコンロスペースの幅、をまずは確認しましょう。
賃貸物件であれば、ほとんどが59㎝のコンロを置けるように設計してあります。
まれに、56㎝のコンロ台の物件もありますので、購入前に確認しておきましょう。
学生時代、56㎝幅のコンロ台のところに59㎝のコンロを購入し、入らなくて大変な思いをしたことがあります。
ガス開栓の手続きをしていると、1年に数件「ガスコンロが入らない!」となる方がおられます。



買う前に測っておかないといけません。
逆に、59㎝幅のガス台で56㎝のコンロを取り付けることは可能です。
しかし、横にスペースができ、ゴミがたまるので掃除をマメにしない方にはおすすめできません!
距離により防熱板が必要
ガスコンロが壁・天井と近い場合に、安全のため取り付ける板のこと。


規定では、可燃性の壁から15㎝、天板上面から100㎝以下の場合に取り付けする必要があります。
距離が近いと火災の原因になるため、確実に取り 付ける必要があります。
ガスの種別を確認する


家庭用ガスコンロには大きく分けて2つのガス種別があります。
都市ガスとプロパン(LP)ガスがあり、ガス料金の安さから都市ガスの方が人気です。
入居後にガス会社の変更は基本的にできないので、都市ガス物件がよいのであれば、契約前に確認して契約しましょう。



ガスの種別の間違いも多いです。
都市ガス


その名の通り都市圏に多く供給されているガスです。
本管から枝管と呼ばれる配管を通って各家庭へガスが供給されます。
都市ガスは、ご自宅の敷地内にガスボンベがありません。
プロパンガス(LPガス)


地方や賃貸物件に多いガスです。
物件ごとに個別に建てられたガスボンベから各家庭へガスを供給します。
宅内、敷地内にガスボンベやバルクと呼ばれる容器があります。
もし分からなければ不動産会社に確認すると教えてくれます。
接続するゴムホースを選ぶ


都市ガス用の専用ゴムホースと、プロパンガス用の専用ゴムホースは異なります。



どっちも同じものを使っちゃダメなの?



用途に合わせて使わないと危険だよ。
都市ガス、プロパンガスのホースには色だけではなく材質にも違いがあります。
カロリーの違いから、プロパンガスが供給されている物件で都市ガス用コンロを使ってしまうと、1~2mほどの火柱が上がることがあり、とても危険です
ガス種別と器具は間違えないように使用しましょう。
都市ガス用のホース


薄ピンク色のホースです。
ホースバンドと呼ばれるホースとコンロの接続部をつなぐ部品は薄いグレーのものになります。
ホースの長さは30cm、1m、2mから選べます。
コンロがあるコーナーに一緒に売られているのであらかじめ寸法を測って必要な長さで購入しましょう。
プロパンガス(LPガス)用のホース


オレンジ色のホースです。
ホースバンドは黒色のものになります。
同じく、ホースの長さは30cm、1m、2mから選べ、コンロがあるコーナーに一緒に売られているのであらかじめ寸法を測って必要な長さで購入しましょう。
もし長すぎた場合でもはさみで簡単に切ることができるので大丈夫です。
ホースをはさみで切る場合の注意点は、はさみは、ホースと垂直にまっすぐ入れましょう。
切断面が斜めやガタガタになると接続しにくくなるので注意です!
強火力バーナー(ハイカロリー)の左右を決める


ガスコンロには、左右のどちらかが、火が強い強火力バーナー構造になっています。
右側が強火力バーナーであれば、左側は少し火が弱い標準バーナーになります。
左右逆も同じです。
そのため、どちらの火力が強くなるようにするのかを、購入前に決めます。


基本的には、壁から遠い方のバーナーを強火力にします。
火が燃え移るのを防ぐためです。
しかし、遮熱板を付けること、壁からコンロまでの距離がある場合はこの限りではありません。
ちなみに、強火力の左右は、コンロの型式から判断できます。
- ○○-R…右強火力
- ○○-L…左強化力



コンロの正面から見て
右が強いとR
左が強いとLです。
グリルの種類を確認


グリルには水無し片面焼きと水無し両面焼きがあります。
名前の通りグリル下皿に水を入れなくてよいタイプのコンロです。
以前は、水ありといった下皿に水を入れなければならないコンロもありましたが、近年ではほとんどなくなりました。



新たに販売されるコンロは、全て水無しタイプになっています。
両面焼きと片面焼きの違いは片面焼きが上部バーナーのみに対し、両面焼きは上下にバーナーがついています。





片面焼きは途中で魚を裏返す必要がありますが、両面焼きは裏返さずに焼くことができます。
価格は、一般的に両面焼きの方が高価です。
コンロの機能で選ぶ


ガスコンロには便利な機能がついています。
どの機能も便利ですが、中でもおすすめの機能が温度調整機能になります。
設定した温度まで加熱し、その温度になると一定温度をキープしながら調理ができる機能のこと。
他にも湯沸かし機能や、タイマー機能など便利な機能がたくさんあります。
その他の機能についても解説した記事はこちらから
値段(安さ)で選ぶ


値段がとにかく安いコンロを選ぶ場合には、機能の付いていないタイプを選ぶことになります。
便利な機能はありませんがもちろん火はつきますし、料理もできます。
シンプルなコンロについては、価格も1万円台からあるのでいろいろと探してみてください。
安いガスコンロについては、おすすめ機種をこちらにまとめています。
さいごに


今回解説した内容で、ガスコンロの購入をご自分でできるようになります。
業者に頼まずに交換することでえ、取り付け費用も必要ありません。
特にネットで購入するならば、同じコンロでも価格を安く抑えることができます。
ただし、自分で購入する場合は、注意点をよく読み、購入や取り付け作業を行って下さい。
次回買い換える際や、引越して新生活を始める際などの参考にして頂けると幸いです。